経営者の条件
- 作者: P.F.ドラッカー
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/11/10
- メディア: 単行本
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私がドラッカーに出会ったのは、会社の社長が参加している相模原市青年工業経営研究会(青工研)で主催された上田惇生先生の講演会に連れて行ってもらった時です。
事前に「経営者の条件」を読むように言われて、ひとまず当日までに通読しました。
ドッラカー本がすごいのは、語り口が柔らかく経営について学んでいない者でも敷居が低く、入りやすいところ。ただし、とても奥が深く1文を理解するだけでも思考力が試されるなと感じます。
以下にその時のメモを添付します。
行動規範:分からないことは通さない。
一流の条件
1:所
2:原則
3:真摯さ
デカルトの方法序説がモダン(近代合理主義)の幕開けであった。
理論は体系化できる。体系化とは、因果や部分で分類できるということである。しかし、創造はできない。
産業革命では、技術の分野において、1776年にワットが蒸気機関を発明し、理論の分野では、同年にアダム・スミスが国富論を世に出した。また、社会的にはアメリカの独立戦争が起こる。
世の中は機械ではなく、命あるものなので、数式で表すと以下のようになる。
A + B <> B + A
(A + B) + C <> A + (B + C)
つまり、同じようでも同じではないということ。
機械化とは抽象化=捨象化することである。
1900年にテーラーの生産性革命が起こる。これはモダンの考え方での流れで、それは分化して組み立て直すことである。
時間も部分に分解して、整理して、1つにまとめることが可能である。
自分も強みを知る方法
1:フィードバックシステム
・メモする。日記をつける。
・後で見る。振り返る。
2:人に聞く
人間は、個としての存在であるのと同時に、社会の中の主人公である。
組織とは、物やサービスの提供を本業としながら、人の集まりである。この2つには仕様(スペック)が分からない。探してもしようがない。
組織の成り立ち
1.工具の発達
↓
2.産業革命
↓
3.大規模化
↓
4.1人でできるこは限られている
↓
5.組織を運営して行くには、個人の強みを活かす、焦点を当てることが重要である。
↓
6.現代の人間は組織の中で生きる。お互いに補完し合える。
GEのウェルチが社長になったとき、まず2つのことを実行した。
1.事業の海外展開
2.ドラッカーに聞く。1位2位戦略。
アウトソーシング
活発な組織に任せる。→結果的に顧客へのサービスが向上する。これはコストの問題ではない。コラボレーションである。
どんな会社であるか理解する方法
従業員に聞く。
1.あなたは会社に敬意を払われていますか?
2.自己啓発に対して、あなたを応援してくれますか?
3.あなたが会社に貢献していることを会社は知っていますか?
これらの質問に対して、従業員がすぐに答えられると良い。
事業の目的は、世のため、人のため。
世の中は、複雑系であり、目的律で成り立っている。
リーダーの条件
1.疑いも無く、目立つ存在。
2.社内に友達を作ってはいけない。
3.社内がよく見える。(これは地位に就けば、誰でも見えるようになる)
企業を突き詰めて、最後に残るものは、
・トップマネジメント
・マーケティング
・レゾン・デートル(存在理由、存在価値、基準を持つということ)
ケイゾクとテンカン
どちらが大事かと問われたら、継続が大事。事業は坂道を登るようなもの。止まったら転げ落ちてしまう。
コンプライアンンス
・足を踏み外してしまうから
・世の中は許さないから
喜んで守りましょう。ただし、理不尽なコンプライアンンスには公の場で争いましょう。
自己目標管理(MBO)は自分で考えることが重要である。他人から与えられてはいけない。
組織が発明されてから、まだ200年しか経っていない。