ryoakasu's blog

システム開発会社に勤務中。仕事で感じたこと、気付いたことをメモしていきます。

最近のアップルさんとグーグルさん

GoogleAdobeは、Appleとの全面対決の様相を帯びてきましたね。
iPhoneユーザーで、スティーブ・ジョブズを神と崇めている私ですが、iPhoneでFLASHが使えるようになって欲しいなと思います。

FlashのiPhone対応、事実上断念へ
http://ascii.jp/elem/000/000/516/516320/

GoogleがFlashをサポートする理由、WebMの見通し - 創業者ブリン氏らがQ&A
http://journal.mycom.co.jp/articles/2010/05/25/googleio02/index.html

Apple、「iPhone OS 4」発表 - 新広告プラットフォーム「iAd」も
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/04/09/005/index.html

ここのまでくるとケンカですね。。。

Google Androidは開発者が好きになる傾向があって、iPhoneはエンドユーザーが好きになる傾向がありますよね。

開発をやっている立場で言えば、Googleの開発環境は魅力です。
ただ、既存技術のタッチパネルをあそこまでラグジュアリーに仕上げたのは、iPhoneの功績と言って良いでしょう。

それでもやっぱり、私たち日本企業は「Google家電」に賭けないと生き残れそうにないので、Googleには頑張ってほしいです。

Twitterの影響力

ソフトバンクが5月18日9:30に新商品の発表を行いました。
この発表会の面白いところは、USTREAMによるライブ中継と、Twitterによるフォローで大盛況でした。

http://www.ustream.tv/channel/softbank-jpn

自分の会社にとって、Twitterを活用して、何が出来るか模索している段階なのですが、ソフトバンク孫社長のすごいことろは、とりあえず自分で試してみることろ。

今回発表の新機種は、全てにTwitter用アプリがプリインストールされるのだそうです。
仕事に繋げていることろがまたすごい。でも、孫社長が発表する姿をみていると、こんなに面白いツールだから、みんなに使ってほしい。この思いを伝えたい。というふうに感じられます。


Twitterでどんな効果があるのだ?とか、忙しくてそんな時間は無いとか、始めから諦めて行動しないのではなく、まずはチャレンジしてみる。ライブ中継で見ていて、この姿勢は見習わなければと感じました。

やっぱり好奇心なんでしょう。好きだからこそ出来るのでしょう。忙しくないわけがありませんもの。

システムは最終手段であると仮説を立ててみる

ソフトウェア・受託開発市場の不透明感に強く不安を感じています。

船井総研の長嶋淳治さんがブログで以下のように述べられていました。

『どこに自社のコアを置くのか』
今ほど、この質問を真摯に捉える必要がある時代は無いと感じます。

http://japan.cnet.com/blog/0026/2010/04/30/entry_27039532/

この問いが心にグサっと突き刺さりました。連休中にちょっと考えさせられました。

まず、顧客にとってシステムは最終手段であると仮説を立ててみました。

システム開発会社が突きつけられている市場では、IT化支援という文言では何も感動を呼ばないし、もはや時代遅れである。
私たちは単純にシステムを提供することを望まれてはいない。
誤解を恐れずに言えば、顧客はシステムなどという未知魍魎の類いに興味はない。むしろブラックボックス化したものに対して胡散臭さすら感じるだろう。

顧客の立場に立って、自分達がどうやったら売り上げが伸びるのか?どうやったら利益が生まれるのかである。その問いに答えてあげること。または一緒になってその問いに自問自答出来ることが望まれている。

ドリルを売る時に、私たちはドリルそのものを売ってはいけない。
顧客が欲しているのは、ドリルで空けた穴が欲しいのだ。顧客はドリルを欲している訳ではなく、ドリルで空けた穴に興味、関心があるのだから。

自分たちが築いてきたシステムや、技術力をサービス化することが課題だ。
顧客の目線は常にシステムで実現できるコストダウンや営業力強化や安全性の確保だったりする。そういう視点なしに、顧客と対面しても欲しがるものを提供することはできない。

だからこそ、自社のコアをどこに置くのか。それを今一度、真剣に問い掛ける必要があります。開発力なのか、人材供給力なのか。マーケティング力なのか、営業力なのか。金融(資本力)なのか、それともサポート力なのか。SI企業は、それらを平均的に確保し、総合力で市場を席捲しました。しかし、これからは総合力よりも専門力の時代です。それはマーケットが縮小均衡に入り、顧客の要望も多様化するという環境面での条件があるからです。あなたの会社はどこにコアがありますか?

http://japan.cnet.com/blog/0026/2010/04/30/entry_27039532/

では自社が顧客に提供できるサービスとは何だろうか?

開発(技術)力、人材供給力、マーケティング力、営業力、金融(資本投下)力。一体何が自社の強みなのだろう。

これまでの下請けシステム会社は人材供給力であった。だが、これからは技術者(人材)はデフレの一途である。私たちは目の前に広がるデフレスパイラルから脱却しなければいけない。

中小企業である私たちには、資本力などない、これは却下だ。ここで勝負してはいけない。広告宣伝費を大量に投下することなど不可能だ。WEBをどれだけ活用できるか考えるべきだ。

営業力はどうか。営業マンの端くれとして、これまではそれを実践することが私のミッションだと信じていた。だが、現実を直視したときに、ガンガン行こうぜの営業は現代では通用しない。そもそも大手SIerなどと比較したときに営業担当者の数が不足している。(専任者がそもそもいない。)顧客と対面でニーズを引き出す経験、ノウハウがないのだ。これを下請け根性というのだろう。

では、人脈をフルに活用したマーケティングを展開して、ターゲットとなる顧客の欲するものをリサーチしてはどうか。
その場合のターゲットは所在地から移動1時間圏内にある中小企業となる。具体的な業種はと言えば、市内を見渡すと製造業ということになる。それらからニーズを引き出す。
それと同時にIT関係のカリスマとしての絶対的な地位を確保する。自社をブランド化して一目置かれる存在にならなければいけない。
具体的な施策を考える。ご用聞き、セミナー、情報発信。顧客の内部に入り込む術ならば何でもやるべきだ。

開発力はどうだろうか。自社に技術力が全くないわけではない。そもその技術者が集まって出来上がった会社なのだ。ただし下請けとして大手SIerからのおこぼれに満足していたこれまでを振り返ってみると、尖った技術、他の誰にも真似できない技術があるかと言えば、正直自信がない。

見当たらなければ、探せば良い。なにかあるはずだ。見えていない何かが。それが見つけられなければ、会社の存在意義が無いことになってしまう。組み合わせることで新しい何かを創造すれば良い。または不足を補えば良い。もしくはいっそのこと、再定義してみよう。
まだまだやれることはある。

経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件

私がドラッカーに出会ったのは、会社の社長が参加している相模原市青年工業経営研究会(青工研)で主催された上田惇生先生の講演会に連れて行ってもらった時です。
事前に「経営者の条件」を読むように言われて、ひとまず当日までに通読しました。
ドッラカー本がすごいのは、語り口が柔らかく経営について学んでいない者でも敷居が低く、入りやすいところ。ただし、とても奥が深く1文を理解するだけでも思考力が試されるなと感じます。



以下にその時のメモを添付します。

行動規範:分からないことは通さない。


一流の条件
1:所
2:原則
3:真摯さ


デカルト方法序説がモダン(近代合理主義)の幕開けであった。
理論は体系化できる。体系化とは、因果や部分で分類できるということである。しかし、創造はできない。

産業革命では、技術の分野において、1776年にワットが蒸気機関を発明し、理論の分野では、同年にアダム・スミス国富論を世に出した。また、社会的にはアメリカの独立戦争が起こる。

世の中は機械ではなく、命あるものなので、数式で表すと以下のようになる。
A + B <> B + A
(A + B) + C <> A + (B + C)
つまり、同じようでも同じではないということ。

機械化とは抽象化=捨象化することである。

1900年にテーラーの生産性革命が起こる。これはモダンの考え方での流れで、それは分化して組み立て直すことである。
時間も部分に分解して、整理して、1つにまとめることが可能である。


自分も強みを知る方法
1:フィードバックシステム
  ・メモする。日記をつける。
  ・後で見る。振り返る。
2:人に聞く

人間は、個としての存在であるのと同時に、社会の中の主人公である。

組織とは、物やサービスの提供を本業としながら、人の集まりである。この2つには仕様(スペック)が分からない。探してもしようがない。


組織の成り立ち
1.工具の発達
 ↓
2.産業革命
 ↓
3.大規模化
 ↓
4.1人でできるこは限られている
 ↓
5.組織を運営して行くには、個人の強みを活かす、焦点を当てることが重要である。
 ↓
6.現代の人間は組織の中で生きる。お互いに補完し合える。


GEのウェルチが社長になったとき、まず2つのことを実行した。
1.事業の海外展開
2.ドラッカーに聞く。1位2位戦略。


アウトソーシング
活発な組織に任せる。→結果的に顧客へのサービスが向上する。これはコストの問題ではない。コラボレーションである。


どんな会社であるか理解する方法
従業員に聞く。
1.あなたは会社に敬意を払われていますか?
2.自己啓発に対して、あなたを応援してくれますか?
3.あなたが会社に貢献していることを会社は知っていますか?
これらの質問に対して、従業員がすぐに答えられると良い。


事業の目的は、世のため、人のため。

世の中は、複雑系であり、目的律で成り立っている。


リーダーの条件
1.疑いも無く、目立つ存在。
2.社内に友達を作ってはいけない。
3.社内がよく見える。(これは地位に就けば、誰でも見えるようになる)


企業を突き詰めて、最後に残るものは、
・トップマネジメント
・マーケティング
・レゾン・デートル(存在理由、存在価値、基準を持つということ)


ケイゾクとテンカン
どちらが大事かと問われたら、継続が大事。事業は坂道を登るようなもの。止まったら転げ落ちてしまう。


コンプライアンンス
・足を踏み外してしまうから
・世の中は許さないから
喜んで守りましょう。ただし、理不尽なコンプライアンンスには公の場で争いましょう。


自己目標管理(MBO)は自分で考えることが重要である。他人から与えられてはいけない。

組織が発明されてから、まだ200年しか経っていない。